人生を言語化するとマーケティングが楽になる

こんにちは。トガリズムの桜庭です。今回は、人生を言語化すると、マーケティングが驚くほど楽になるということについてお話しします。

これは私自身、いろいろな経営者の方と関わる中で、何度も実感してきたことです。「自分は何者なのか」「なぜこの事業をやっているのか」「どんな価値観で判断しているのか」――こうしたことをきちんと語れる人ほど、商品を売ることにも、人を惹きつけることにも苦労せず、ビジネスを成長させています。

一方で、マーケティングがうまくいかないと悩んでいる経営者の多くは、商品のスペックや価格、機能といった“外側”の説明ばかりしてしまいがちです。しかし、お客様が本当に知りたいのは、なぜあなたがそれを作ったのか、なぜそのサービスをやる意味があると思っているのか、という“背景のストーリー”なのです。

マーケティングは商品を自然に売れるようにする取り組みですが、日本や欧米のように社会的に成熟した市場では、企業の思いを届けること抜きにマーケティングをするのは難しくなっています。企業の思いは、経営者が自らの人生を言語化しない限り、赤の他人であるお客さんには伝わらないのです。

言語化されたストーリーは、市場で生き残る武器になる

たとえば、創業の原点。何をきっかけに事業を始めたのか。そのとき、どんな課題を感じ、誰の役に立ちたいと思ったのか。そういうストーリーが言葉になっていると、それだけでWEB記事になるし、営業トークになるし、人を動かす力になります。

さらに言うと、自分の人生を語れる経営者のマーケティングは、何より自然体なんです。無理にバズらせようとしたり、小手先のテクニックに頼らなくても、人が「この人の話、もっと聞きたい」「この人に敬意を表する意味で商品やサービスを買いたい」と思ってくれる。だから疲れないし、継続できる。これが実現できれば、ビジネスは本当に楽になります。

じゃあ、どうやって自分の人生を言語化するのか。方法はシンプルです。まずは自分のこれまでの転機を思い出してみてください。あのとき、なぜその選択をしたのか。そこには、必ず自分なりの価値観や想いがあるはずです。

想いと行動を丁寧に書き出してみる。書き出したものを読んでみて、想いと行動がちぐはぐになっている場合は、想いがうまく言語化できていないということなので、書き直す。そして、様々な出来事を通じて培った価値観が、今の事業にどうつながっているのかを言葉にしてみる。すると、過去から今、そして未来へと続くストーリーが出来上がります。それだけで、発信の言葉がまったく変わってきます。

映画のような人生を送っていない人はいない。映画のように語れていないだけ。

どのような人の人生にも、挫折や挑戦、出会いや決断といった、まるで映画のようなドラマがあるものです。常に順風満帆というわけではないからこそ、その姿はひときわ輝いて見えます。けれども、その経験を物語として語れている方は、意外と少ないのが現実です。印象的なエピソードならいくつも語れる人が多いのですが、それらを取捨選択して、一つのストーリーとして映画のようにうまく組み立てるのが「人生の言語化」で大切なことです。

経営の背景にも、必ず伝えるべきストーリーがあります。どんな想いで事業を始めたのか、何を大切にして選択を積み重ねてきたのか。そうした思いが言葉になっていないことで、商品の魅力や会社の信念が伝わりきらないというケースも少なくありません。

だからこそ、「自分の人生を言語化する」という視点を持つことが大切です。整理された言葉には、人を惹きつける力があります。まずは静かな時間をとって、これまでの歩みを丁寧に振り返ってみてください。マーケティングが変わるきっかけは、そこにあります。

人生の言語化に第三者の力を使うという選択

いざやろうとしても、「人生の言語化」は意外と難しいものです。書こうとすると手が止まってしまう。自分の経験をどう物語にまとめればいいのか分からない。自分のことであるからこそ、どんな出来事を言語化すればマーケティング上効果的なのか客観視できない。

そんなときは、無理せずプロの力を借りるという選択肢を検討してみてください。

私たちトガリズムは、人生の言語化によるマーケティングをサポートしています。具体的には、インタビューを行い、具体的なエピソードを引き出して、その人の人生や価値観、仕事への思いを丁寧に掘り下げ、取材記事として言語化します。

特に、「ヒーローインタビュー」というアプローチは、一般的なインタビューとは少し異なるインタビューです。これは、ただの商品やサービスの紹介や特徴の羅列ではなく、人を主役にしたストーリー形式の記事。時にかっこ悪く打ちのめされても、黄金の精神を磨き、苦難を乗り越えて何かを成し遂げた人の物語です。第三者の視点から丁寧に聞き出された内容は、読み手の共感を生みやすく、企業の温度やリアリティを強く伝えます。

記事制作のプロセスでは、事前準備から深掘り、編集まで一貫して行います。読み物としての面白さや感情への訴求力まで計算して作るため、言語化に苦手意識がある方でも、インタビューに答えるだけで自然と「伝わる言葉」が整っていきます。ビジネスメディアの編集や小説編集をしてきたプロフェッショナルが取材する安心感も好評です。

心を動かす物語は、強いマーケティングコンテンツとなります。まずは、あなたの中にある「まだ言葉になっていない思いと出来事」を、トガリズムと一緒に言語化するところから始めてみませんか。

下記では、トガリズムの取材・インタビュー記事サービスについてAIポッドキャストの音声にてわかりやすく解説していますので、ぜひお聴きください。